Il faut cultiver notre jardin

フランス近世史・革命史・フリーメイソン史研究に関するブログです。新刊情報などをまとめています。

【新刊論文】2016年1-3月

岡野等「フランス革命における社団解体の理念」『早稻田法学会誌』66(2)、2016年、141-164頁。http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/handle/2065/47725
空由佳子「旧体制下フランスの地方統治における権力と慈善 : ボルドー地方エリートの救貧への関わり」『史学雑誌』125(2)、2016年、177-214頁。
中野祐二「比較国民国家論のための論点整理 : フランスの「政治的なるもの」の研究から」『駒澤法学』15(3・4)、2016年、60[71] - 39[92]頁。http://jairo.nii.ac.jp/0250/00022495
長谷川貴彦「エゴ・ドキュメント論 : 欧米の歴史学における新潮流」『歴史評論』(777)、2015年、47-59頁。
水野(角田) 延之「イタリアにおけるフランス革命史研究についての一考察 : デ・フランチェスコの連邦主義論から」『早稲田大学イタリア研究所研究紀要』(5)、2016年、87-110頁。

【メモ】ロジェ・シャルチエの翻訳と解説

小林亜子・荒川敏彦「知識社会学とアナール派歴史学の対話にみる新たな「社会-文化史」の可能性--ロジェ・シャルチエ「インテレクチュアル・ヒストリーと<心性>史--軌跡の再評価」読解」埼玉大学教養学部編『埼玉大学紀要』38(1)、2002年、1-58頁。
小林亜子・荒川敏彦「社会的編成と心理構造―文明化の過程における宮廷-社会(歴史学と社会学におけるノルベルト・エリアス―ロジェ・シャルチエ「社会的編成と心理構造:文明化の過程における宮廷-社会」読解)」『埼玉大学紀要』39(2)、2003年、1-80頁。

【新刊】『ブルゴーニュ国家の形成と変容』

藤井美男(編)、ブルゴーニュ公国史研究会『ブルゴーニュ国家の形成と変容 権力・制度・文化』九州大学出版会、2016年3月。
http://kup.or.jp/booklist/hu/history/1180.html

【メモ】 『Francia』のデジタル化

パリのドイツ歴史学研究所(Institut historique allemand)が1973年以来、毎年、発行している雑誌Franciaが電子化され、最新二年分をのぞいて、無料公開されています。
http://www.perspectivia.net/publikationen/francia/francia-retro?set_language=fr

【近刊】羽田正編『グローバルヒストリーと東アジア史』

羽田正編『グローバルヒストリーと東アジア史』(東京大学出版会、2016年3月下旬)

目次
序 新しい世界史/グローバル化ヒストリーとは何か(羽田 正)
第1部 新しい世界史/グローバルヒストリーの方法
1 新しい世界史と地域史(羽田 正)
2 グローバルヒストリーの潮流の中で各国史にまだ意義はあるのか(葛兆光)
3 地域史とグローバルヒストリーの一体的なアプローチによる東アジア近世史の再考(ベンジャミン・エルマン)
4 「東亜」から東アジア海域へ――歴史世界の構築とその功罪(董少新)
5 東アジア近代哲学における条件付けられた普遍性と世界史(中島隆博)
6 思想の世界史は可能か(フェデリコ・マルコン)
7 中国におけるグローバルヒストリーの伝承と革新(顧雲深)

第2部 新しい世界史/グローバルヒストリーの試み
8 陀羅尼は海を越えて――スリランカの経典伝播と東アジアの仏教文化(馬場紀寿)
9 「旧風を改める者一人としてなし」――唐の世界史観 ティネケ・ディヘーズレー
10 明朝の薛瑄従祀に対する朝鮮王朝の反応(王鑫磊)
11 開かれた世界という物語――オランダの悲劇,中国の噂,そして世界的なニュースとしての明朝の滅亡(パイズ・キュルマン)
12 東アジア地域を視野に入れた中国地域社会の研究(王振忠)
13 一六,一七世紀 世界の文学(大木 康)
14 日本的倹約のトランスナショナルな歴史(シェルドン・ギャロン)
15 大学の「内なる国際化」――東京大学にみる国際化の140年(佐藤 仁)

http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-020303-6.html