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Il faut cultiver notre jardin

近世フランス史研究に関するブログです。新刊情報などをまとめています。

【新刊】中近世ヨーロッパ世界の宗教と政治

甚野尚志・踊共二(編)『中近世ヨーロッパの宗教と政治―キリスト教世界の統一性と多元性』ミネルヴァ書房、2014年3月30日

以下、ミネルヴァ書房のHPより転載
http://www.minervashobo.co.jp/book/b147037.html

「本書は、中世史家と近世史家の緊密な共同研究の成果である。ヨーロッパの宗教と政治をめぐる諸問題を、宗教が政治を巻き込んで国家・社会を統合する局面と、多様な異端や宗派が多元化をもたらす局面の両方に注目しつつ解明。考察の対象はローマ・カトリック世界に限定されず東方のキリスト教世界に及ぶ。キリスト教徒とムスリム、ユダヤ教徒との関係も論じた広い視野の新しい宗教政治史」




目次
序 章 中近世ヨーロッパ世界の宗教と政治(甚野尚志・踊 共二)
    ――問題の所在 

 第Ⅰ部 「ローマ」とキリスト教世界
第1章 中世キリスト教世界と「ローマ」理念(大月康弘)
    ――リウトプランド『コンスタンティノープル使節記』における「ローマ」言説
第2章 ローマはキリスト教世界の「頭」か?(甚野尚志) 
    ――東西教会の首位権をめぐる論争
第3章 遥かなるローマ(成川岳大) 
    ――ノルウェー王スヴェッレにとっての教会権威と教皇庁
第4章 異端禁圧から大逆罪へ(印出忠夫) 
    ――教令「ヴェルゲンティス・イン・セニウム」
      (1199年)の成立まで
第5章 「ローマ人の皇帝」と「セルビア人の王国」(唐澤晃一)
    ――辺境から見た二つのローマ
第6章 ルネサンス文化と改革期のローマ(根占献一) 
    ――15・16世紀イタリアの教会と世界
第7章 終末論としてのローマ(三浦清美) 
    ――「モスクワ第三ローマ理念」をめぐって
第8章 多数決原理の形成とローマ法の受容(長谷川まゆ帆)

 第Ⅱ部 宗派分裂と近世国家
第9章 〈宗派形成の場〉としての帝国議会(蝶野立彦)
    ――16世紀ドイツにおける帝国等族の宗教政策と『アウクスブルク信仰告白』の政治的機能
第10章 カトリックを棄てた大司教(高津秀之)
    ――ゲプハルト・トルフゼスの改宗とケルン戦争
第11章 三十年戦争期神聖ローマ帝国の政治的「理性」(皆川 卓)
    ――戦争をめぐる帝国等族間の議事から
第12章 17世紀初期フランスにおける国王とプロテスタント(和田光司)
第13章 イングランド国教会と非国教徒(青柳かおり) 
    ――「包括」と「寛容」の近世史

 第Ⅲ部 異教との邂逅
第14章 十字軍としての「レコンキスタ」?(黒田祐我)
    ――中世カスティーリャ王国における対異教徒戦争
第15章 近世スペインにおけるモリスコ問題(関 哲行)
     ――同化と異化の狭間に
第16章 寛容なる異教徒のもとで(河野 淳)
    ――オスマン旅行記著者たちの観察と決断
第17章 近世ドイツの反ユダヤ主義と親ユダヤ主義(踊 共二)
    ――交錯する宗教と政治

あとがき
人名・事項索引