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Il faut cultiver notre jardin

近世フランス史研究に関するブログです。新刊情報などをまとめています。

【紹介】竹中「過ぎ去ろうとしない革命」

竹中幸史「過ぎ去ろうとしない革命―フランス革命二〇〇就年以後の日本における革命史研究」『歴史評論』765、2014年1月、77-95頁

昨年、『図説 フランス革命史』(河出書房新社)を上梓した著者による日本におけるフランス革命史研究の動向をサーヴェイした論文です。若手や中堅の業績に対しても十分な目配りがなされており、バランスのとれた有用な見取り図を示してくれています。結びで付言された革命史研究の現状認識とあり方に関しては異見もありそうですが、卒業論文でフランス革命に関する研究を志す学部生にまず入り口としてすすめたい論考です。

著者
竹中幸史(タケナカ コウジ)
1970年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。元神戸女学院大学文学部准教授。フランス革命史、フランス近代史。『フランス革命と結社』で2005年度渋沢・クローデル賞本賞。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309762012/より転載。

目次
はじめに
一 「公共圏」の研究/社会経済史の課題
(1)政治文化論の紹介
(2)公共圏研究の展開
(3)社会経済史の課題
二 革命の非パリ化
三 中長期的視野を収めるもの
(1)総裁政府期への注目
(2)記憶の革命史
四 個人から世界に
おわりに―残された課題
(1)グローバルな視点
(2)女性・暴力

関連論文
M・ヴォヴェル「フランス革命史研究の現状―革命二〇〇周年を前にして」『土地制度史学』30巻1号、1987年
M・エーデルスタイン「アメリカ合衆国から見たフランス革命」『歴史学研究』791号、2008年
ピエール・セルナ「二〇〇周年以降のフランス革命研究の状況」『歴史評論』718号、2010年
ピエール・セルナ「二百周年以降のフランス革命研究の状況」『専修人文論集』86号、2010年
ジャン=クレマン・マルタン「フランス革命史研究の現状と展望」『関西学院史学』33号、2006年、109-129頁。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110005000725
遅塚忠躬「日本におけるフランス革命史研究の現状と課題」『年報』専修大学歴史学研究センター』2号、2005年