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フランス近世史・革命史・フリーメイソン史研究に関するブログです。新刊情報などをまとめています。

【新刊】岩波講座 政治哲学 第二巻 啓蒙・改革・革命

犬塚元(編)『岩波講座 政治哲学 第二巻 啓蒙・改革・革命』岩波書店、2014年4月25日

「啓蒙は、18世紀ヨーロッパ政治思想を特徴づける巨大な思想潮流である。宗教戦争を経験したヨーロッパ世界は、対立を克服して共存を導くための多様な知的装置を創出したが、その総体が啓蒙だと言える。啓蒙の多様性を解明するとともに、政治と経済・社会の関連、権力の構成と制限などをめぐる、モンテスキュー、ルソー、ヒューム、スミス、カント、ヘーゲルらによる理論的模索をたどり、その射程を浮き彫りにする。」

http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/011351+/top2.html



目次
序 論  (東北大学)犬塚 元
I アンシャン・レジームと啓蒙
1 君主主義の政治学――初期近代イングランドにおける「文明」と「政治」
(九州大学)木村俊道
2 歴史叙述の政治思想――啓蒙における文明化のナラティヴ  犬塚 元
II さまざまな啓蒙
3 モンテスキューとフランス啓蒙――「穏和の精神」と「文学的政治学」の狭間で
(関西大学)安武真隆
4 フィジオクラット――穏和な商業から穏和な専制へ  (立教大学)安藤裕介
5 ルソー――反時代的著述家の改革思想  (北海学園大学)小林淑憲
6 ヒュームとスミス――共感と観察者の理論は正義を語りうるか  (南山大学)奥田太郎
III 啓蒙と革命
7 アメリカの建国――共和国における王政的権力の再構成
(東京理科大学)石川敬史
8 バーク――モダニティとしての古来の国制  (創価大学)土井美徳
9 カント――移行をめぐる政治哲学  (千葉大学)金  慧
10 ヘーゲル――啓蒙と革命の間の政治哲学  (北海道大学)権左武志