Il faut cultiver notre jardin

フランス近世史・革命史・フリーメイソン史研究に関するブログです。新刊情報などをまとめています。

【新刊】コレット・ボーヌ『幻想のジャンヌ・ダルク―中世の想像力と社会』

コレット・ボーヌ『幻想のジャンヌ・ダルク―中世の想像力と社会』昭和堂、2014年3月
(阿河雄二郎・北原ルミ・嶋中博章・滝澤聡子・頼順子 翻訳)

http://www.showado-kyoto.jp/book/b146629.html


序論

第Ⅰ部 ドンレミのジャンヌ・ダルク
■第1章 史料の問題
処刑裁判記録/意見書(メモワール)/無効裁判記録
■第2章 国境(くにざかい)から来た娘
ジャンヌの年齢/国境(くにざかい)という現実/国境が生む想像界(イマジネール)
■第3章 村で成長すること
家族/村人たちの絆/小教区
■第4章 妖精たちのいる木
領主と妖精たち/古くからの村祭り
■第5章 字は読めたのか、読めなかったのか
多少は字の読めたジャンヌ/署名/書物への興味と不信/素朴な人々
第Ⅱ部ドンレミからシノンへ
■第6章 ジャンヌ以前のジャンヌ
預言/女性司祭/真実の預言と虚偽の預言/ジャンヌの真正証明
■第7章 羊飼いの娘の作戦
羊飼いの選出/牧者としての王/預言者と聖なる羊飼い/羊飼いの娘の肖像(イコン)
■第8章 「乙女(ラ・ピュセル)」
名前/処女性/誇示された身体、すなわち衣服の問題/糸巻き棒と剣
■第9章 戦争は女性の顔を持ちうるか
問題含みの戦争参加/書物のなかの女傑たち/条件付きの戦争/戦士としてのジャンヌ
第Ⅲ部 1429年オルレアン
■第10章 オルレアンの包囲
戦いの法/『イギリス人への手紙』/ジャンヌの武器
■第11章 王か皇帝か
素朴な人々の王/神学者と法学者の王/メシア願望
■第12章 アルマニャック派の淫売
オルレアン公家の人々/場所と象徴/政治的な計画/党派(パルティ)から国民(ナシオン)へ
■第13章 驚異の年
ジャンヌの棒(マルタン)/奇蹟
第Ⅳ部 パリからルーアンへ
■第14章 異端者
異端の疑い/ジャンヌの聞いた声/罪人ジャンヌ/十戒
■第15章 聖女か、女魔術師か、それとも魔女か
聖女/女魔術師/魔女
■第16章 ジャンヌ以後のジャンヌ
結論
史料(『イギリス人への手紙』/日本語文献/フランス・イギリス両王家系図/関連年表)